腰椎椎間板ヘルニアについて
特異的腰痛とは下肢の痛み・しびれを伴う腰痛のことです。
特異的(とくいてき)腰痛の代表的な疾患の一つである、椎間板ヘルニアについてお話します。
この疾患は腰痛の中で、ぎっくり腰(急性腰痛)の次に、当院の来院頻度が高い疾患となっております。
非特異的腰痛についてはこちらからどうぞ。
ヘルニア[hernia] とは簡単に言うと「飛び出す」という意味です。 (臓器の一部が本来あるべき腔から逸脱した状態。)
背骨の間には、クッションの役割をする「椎間板(ついかんばん)」があります。周辺の硬い部分である繊維輪(せんいりん)の中央にはゼリー状の髄核(ずいかく)があり、これが飛び出したものを椎間板ヘルニアといいます。
椎間板ヘルニアに対する研究は、MRIによる診断が可能になってから飛躍的に進みました。例えば腰痛未経験者に、MRI検査をしたところ、
①60歳以下の痛みのない人の1/5にヘルニアが認められ、
②半数の人に椎間板の膨隆(膨らみ)が見られ、
③60歳以上になると、1/3で椎間板ヘルニア、80%近くで椎間板の膨隆が見られたそうです。
このことから、坐骨神経痛や腰痛症状がなくても、かなりの確率で椎間板ヘルニアが潜んでいることが分かってきました。
またヘルニアによる腰下肢痛はヘルニアによる圧迫と、その周囲におこる炎症の化学的因子が関与していることが証明されてきました。
ヘルニアは自然軽快(縮小)が期待できるため保存治療が主体となり、発症後3カ月程度はまず保存療法で様子をみてから、手術を検討するという考えが一般的になっています。しかし、高度の運動麻痺や尿閉などの膀胱直腸障害を伴う場合は手術療法の絶対的適応となります。また、保存治療に反応しない高度の下肢痛により、日常生活や仕事が制限される場合なども手術療法の相対的適応となります。
鍼灸治療と椎間板ヘルニア・手術(観血療法)と保存療法(非観血療法)の成果について⇒こちらをどうぞ。
小高鍼灸院 接骨院へームページ
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小高
特異的(とくいてき)腰痛の代表的な疾患の一つである、椎間板ヘルニアについてお話します。
この疾患は腰痛の中で、ぎっくり腰(急性腰痛)の次に、当院の来院頻度が高い疾患となっております。
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ヘルニア[hernia] とは簡単に言うと「飛び出す」という意味です。 (臓器の一部が本来あるべき腔から逸脱した状態。)
背骨の間には、クッションの役割をする「椎間板(ついかんばん)」があります。周辺の硬い部分である繊維輪(せんいりん)の中央にはゼリー状の髄核(ずいかく)があり、これが飛び出したものを椎間板ヘルニアといいます。
椎間板ヘルニアに対する研究は、MRIによる診断が可能になってから飛躍的に進みました。例えば腰痛未経験者に、MRI検査をしたところ、
①60歳以下の痛みのない人の1/5にヘルニアが認められ、
②半数の人に椎間板の膨隆(膨らみ)が見られ、
③60歳以上になると、1/3で椎間板ヘルニア、80%近くで椎間板の膨隆が見られたそうです。
このことから、坐骨神経痛や腰痛症状がなくても、かなりの確率で椎間板ヘルニアが潜んでいることが分かってきました。
またヘルニアによる腰下肢痛はヘルニアによる圧迫と、その周囲におこる炎症の化学的因子が関与していることが証明されてきました。
ヘルニアは自然軽快(縮小)が期待できるため保存治療が主体となり、発症後3カ月程度はまず保存療法で様子をみてから、手術を検討するという考えが一般的になっています。しかし、高度の運動麻痺や尿閉などの膀胱直腸障害を伴う場合は手術療法の絶対的適応となります。また、保存治療に反応しない高度の下肢痛により、日常生活や仕事が制限される場合なども手術療法の相対的適応となります。
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